「う、うぅ」
「まぶしい...」
あたりを見渡す限りどうやらここは化学室のような場所らしい
そこで一人の女性が机に向かって何かをしている
「あ、あのー」
ショウが恐る恐るその女性に話しかけるとその女性は
「ん?」
「あらこんにちは。お客さんなんて何年ぶりかしら」
「こっちに来て話しましょうよ」
と言ってきた。
(怖いな)
とショウが思っていると女性は心を読んだようにこう言った
「大丈夫よ、何もしないから」
まぁ大丈夫だろう。とショウは思い女性の前まで歩いて行った。
そして女性の前まで行くと
「あれ、あなた霊じゃないのね」
「どうやってここまで来たの?」
と聞いてきたので、ショウは
「死んだ妹を追いかけてきました」
「凛という名の女の子を見ませんでしたか?」
と言う。それに対して女性は
「見てないわね」
「この霊界で人探しなんてするもんじゃないわよ」
と冷たく返答した。
ショウは何も言い返せずただ目を見ることしかできなかった。
少したって女性は
「なんで妹を探しているの?」
と言った。
「妹にどうしても会いたいんです!!」
と強い口調でショウが言ったので女性は
「そうなのね...」
「見つかるといいわね」
と少し静かに言う。続けて女性は
「このポータルを使っていくといいわ」
といったので、ショウが
「ポータル?」
と聞き返した。そして女性がポータルについての説明をする。
「ええそうよ。」
「ポータルっていうのはこの霊界での移動手段みたいなものなの」
と説明するとショウは
「なるほど」
「便利ですね」
と言う。女性が
「さぁ、早いうち行っちゃいなさい」
というので、ショウは
「は、はい!」
「いろいろとありがとうございました。」
と言い、ポータルに入っていった。
続く…
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