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story2 ~既視感~

(どこだここ)

(はぁ変なとこ来ちまったな)

「ピアノがある、、、」

ショウはピアノを弾いてみたが調律されていないのか変な音しか出ない。その後も部屋を散策していたがこれといって変なところは無かった。

「この本、、、凛も持ってたな、、、」

『ガタッ』

何やら本が落ちた音が部屋の左側にある棚からしたみたいだ。

「なんだこの本」

『執事の日記』

と表紙に記されていた。それを手に取り何ページか読んでみることにした。どうやらこの日記は昔に屋敷で執事をやっていた人による日記のようだ。
 そしてちょうど本を読み終わる頃、花瓶が割れるような不思議な音が鳴り、みてみるとさっきここに来た時と同じような光があった。

「なんだ?」

 それにしてもこの部屋はどうやらおかしい、まず出入りするための扉がない、そしてどことなくかつて凛が過ごしていた部屋に似ているのだ。だがそんなことを考えていても仕方がない、とりあえずここを出るためにさっきと同じように光に入ってみるとしよう。

続く…